先日、 近所の乳児院に
使わなかった新品のベビー服を寄付することにしました。
それとなく、その乳児院のホームページを読んでいると
年間の運営費について掲載されていました。
15名定員の乳児院ですが
●年間の収入(国の補助金?)1億8千万円に対し
●年間の支出は1億6千万円ほど。
つまり、0−2歳の乳児1人につき
年間1千万円もの血税が使われていることに愕然としました。
乳児2ー3人につき、職員1人が24時間で
面倒を見る・・・とのことで
人件費だけでも相当な金額であることは
想像に難くないと思います。
0−2歳以降の児童養護施設でも
一人、年間数百万円レベルでの
税金が投入されている様です。
我が家は3人の子供を育てているので
もし、これの衣食住を完全に
アウトソーシングするとなると
年間3千万かぁ・・・。(汗)
よく、専業主婦を時給換算すると?
・・・などの話題は議論に上りますが、
子育てを時給換算すると、
人件費は年間数百万円でしょうね(遠い目)
さて。
この乳児院や児童福祉施設に投入されている
大量の税金だけを見ても、
様々な必要性を強く感じた次第です。
・子供を簡単に産み捨てさせない教育の必要性
・シングル家庭への援助の必要性
・里親制度の支援&普及の拡大
私の友人夫婦も、長い間子供が授からず
里親になろうと試みましたが
審査基準がとても厳しく、諦めた人がいます。
また、姉の友人は、赤ちゃんの頃に乳児院から
普通の家庭に貰われ&とても大切に育てられたのですが、
彼女は思春期を迎える頃に暴走族と付き合う様になり
家出を繰り返し、成人前にシングルマザーになりました。
私の姉夫婦も子供が授からなかったのですが
姉は友人の生き様を見て、里子を育てる難しさを感じ、
子供が無い人生を選択した様です。
また、3歳以上の子になると
心に深い傷を負っている子も多く
なかなか里子への貰い先がないとも聞きます。
税金の投入・ボランティア・支援だけでは
フォロー出来ない側面の
複雑な問題が絡んでいるかと思います。
しかしながら、両親と暮らせない生活に関わる
不利益の全てを子供が人生で負ってしまうのは、
あまりにも過酷というか・・・
貧困の再生にもつながると思います。
身寄りもなく、18歳の高校卒業後に
施設を出されてしまう子は
どこへ行くのでしょうか?・・・
今回たまたま縁があり、全く気づかなかった部分を知り、
自分の無力さと共にとても複雑な心境ではあります。
これからも何らかの形で支援してゆこうと
思うと共に、どんな子供も幸せでありますように・・・と
願わずにはいられません。